幻視

見えないものは見えないし、
見えないものは見たくもない。
見えるものから見たいものを拾えればいい。
見たいものが見えるまで描き殴ればいい。
見たものから見たいものは見出せるけれど、
見たものをそのままに表せない。
足りないものは、手だ。


無駄な何かに引きずられないように。
醜悪な記憶に足をとられないように。
手が記憶しそのつど脳が選べばいい。


あとは落ち着けばいいなと思うけど、
でも一生の課題でもあるわけだから、
変化し続けたいとも願ってしまう。
ぐらぐらと揺れ動く土台を安定させないと。