本戦

写真撮りたかったけど、
ケータイがアレすぎて何が写ってるかわからん。
お前もうクビ。
ICレコーダとか持ってけばよかったなあ。
準備不足。


思ったよりも小柄な人だった。
遠くてよくわからんかったけど、
隣の高校生or中学生よりもちょっと低い感じ。
多分160ちょっとだろうなー。
僕と同じかわずかに低いぐらい。
まるで年をとっていないかのような若々しさは、
マジでした。


声は、ちょっとハスキーで、
トーンはそんなに低くなくて中ぐらいで、
やわらかくてよくとおる聞きとりやすい声だった。
いい声。ちょう好み。
でも、もっと太い声してると思ってた。


すごく誠実な人で、
依頼を受けたときに思っていたよりもかなり人が多かったみたいで、
最初すごくあがっててかわいかった。
質問すると、まず、エーッと大声を出してた。てらかわゆす。
とても真面目に丁寧に時に話が飛びつつ答えてました。


以下、話の内容を覚えてる限り箇条書き。
イタリックが荒木先生の話で、普通のが俺のコメントとか荒木氏の行動とか。


まず生い立ち。

  • 双子の妹がいて、僕に内緒で僕のおやつ食べたりしてしかもそれを隠したりして、仲間はずれにされてる感じがすごくした。だから、家に帰りたくなかった。
  • 漫画は心の救いです。漫画に出合わなかったら、グレて妹殺してたかもしれない。荒木少年(´・ω・`)カワイソス
  • 高校の頃から漫画を描いて、新人賞とかに応募し始めた。でも、落ち続けた。
  • 落ちたから批評も何もなくて、何が悪いかわからなかった。これは、直接聞きにいくしかないと思った。当時僕は仙台に住んでいて、東京まで4時間かかった。
  • 当時、桂正和だとか、ゆでたまごだとか同年代の人が続々とデビューしてて、あせっていた。
  • このとき描いた31Pの漫画が後のデビュー作となる「武装ポーカー」だった。それを徹夜で仕上げて上京した。高校3年のときだった。
  • 始めは小学館にいってみようと思ってたんだけれど、いざいってみたらとても巨大な建物でびびってしまって、隣の当時はまだ小さかった集英社に初めにいった。荒木少年カワユス
  • アポいること知らなくてなしで行ったんだけれど、たまたまいた新人の編集者に見てもらえた。なんかちょっとだけ褒めてもらって、ここをこう直したほうがいいって教えてもらって、また持ってこいみたいなこと言われたから、また徹夜して2日後の手塚賞に応募した。これで僕は漫画家としてデビューした。

生い立ちこんな感じ。
漫画の描き方とか。このへんは、話がよく飛ぶ。

  • 10メートル先から見ても、アレは誰の漫画かわかるようなオリジナリティというのはすごいことです。僕もそのオリジナルさが欲しかった。そのために僕がやったことは、昔の人の絵を参考にした。特にゴーギャンに影響を受けた。
  • 死んだ人の絵を真似ることはパクリではない。生きてる人のはパクリ。
  • 最も簡単な漫画とは何か、と突然話題を変え、おもむろにスケッチブックを取り出して、○を4つぐらいつかってミッキー描く荒木氏。ものすごく単純なのにミッキーにしか見えない。感動した。
  • ギャラクティカマグナムを絶賛する荒木氏。
  • 漫画を"内面重視"⇔"ストーリー、世界観重視"、"リアル"⇔"記号的"という二つの座標で2次元的に分類し"漫画の地図"と呼ぶ。自分がどんな漫画を描きたいか、何を描きたいのか、自分がなにを描いているのか、をそこから読みとることができるらしい。最近の若い漫画家には、編集者に何描いたらいいのかって聞くのがいるらしいけど、それはおかしい。
  • 編集者が怖いといい、185とか180とか身長が高いとよけいに怖がる荒木氏。編集者が怖いことの引き合いに鳥山先生を出そうとするが、アラレちゃん描いてた鳥島先生・・・あれ、えーと、そうそう鳥山先生が・・・。荒木氏てらかわゆす。
  • 高校時代の恋愛について質問されて、現在の人間関係に影響あるからと、言葉を濁す荒木氏。
  • 漫画を一言で表すと、"心の救い"です。

ジョジョの裏話とか

  • エネルギーを絵にできないかと思った。それが波紋。
  • ジョナサンとかがマッチョなのは、当時、シルベスタスタローンとかアーノルドシュワルツネッガーとかの筋肉映画が流行ってたから。
  • 2部が終わりそうなときに、そろそろ新しい技が欲しいね、って編集者に言われた。当時、2部と3部にインターバルなんてなくて2部終わったらすぐに3部だった。超能力とかすごいんじゃない?後ろから勝手に出てきて代わりに戦ってくれたらすごいんじゃない?みたいに思って、絵にしたらスタンドになった。名前はそばに立ってるからスタンドにした。ほら、スタンド・バイ・ミーみたいな。身も蓋もないことをぶっちゃける荒木氏。
  • ジョジョには特にモデルはいないんだけど、承太郎にはモデルがいて、俳優のクリントイーストウッド。だから承太郎はめったに動かないんです。でも、スタンドはめっぽう速いみたいな。
  • 3部は、当時流行りのピラミッド形式が嫌だったから、旅の途中ですごろくのように戦うような形にした。
  • ほんとは3部で終わるはずだったんだけど、4部描かなくちゃいけなくなって、何にも考えてなくて例によって時間がないから、丈助はジョセフの愛人が産んだっていう設定にした。ジョースター家の男は短命で生涯一人を愛すってことだけど、ジョセフは長生きだから愛人いてもいいよね。ジョセフ(´・ω・`)カワイソス
  • 1部でできなかったことをやっぱり2部でやりたかった。1部は明るいやついなかったなー、ちょっと真面目すぎたかなー、で、ジョセフはあんなキャラになった。ジョセフ(´・ω・`)カワイソス
  • ラスボスが時を操るのは、時間を操るってのが一番強いと思うから。どうがんばっても主人公が勝てないような感じがいい。それにどうやって勝つのかというなぞがいい。
  • アイリーンが5部?の最後に出てきたのは遊びで、ゴージャス★アイリンとは関係ないです。
  • M県S市というのは、僕の故郷の仙台のこと。僕は昔ながらの古い町に住んでいたから、新興住宅地の人たちがちょっとこわかった。殺人鬼なんていないと思うけれど、そういうイメージで新興住宅地を舞台にした。でも、故郷は大好きですよ。
  • あんまり色は考えてないんです。そのときに一番ぴったりの色を塗る。だから、このジョルノは赤系ですけれど、こっちでは藍色なんです。
  • スタンドに鋲のようなパーツが多いのはロックへのオマージュ。また、オラオラオラオラやURYYYYYYなんかも音楽。その一方で、ジョジョを基にした音楽がある。音楽→ジョジョ→音楽、これは素晴らしいことだと思う。
  • ジョジョを一言で表すと、"人間のなぞ"。人間ってすばらしいってことを伝えたい。

なんか忘れてそう。
思い出したら追記する。


とにかく楽しかった。
いってよかったと思う。
行かなかった全ての人に、
ざまあみろ^^^^^^^^と言いたいぐらいよかった。


3部に、丸山弁護士だとか、プラズマの大槻教授だとか、
夏川純だとかいたけど、
全部スルーしてきた。
荒木先生のあとじゃもうなんか全て霞む。